鋳鉄と鋳鋼の違い

iron(鉄)・steel(鋼鉄)・cast iron(鋳鉄)・metal(金属)

鋳鉄と鋳鋼は、含まれる炭素の量によって分類され、鋳鋼より多くの炭素を含んでいるのが鋳鉄になります。(一般的には、鋳鉄が2.1~6.67%、鋳鋼が0.02~2.1%とされています。)
鋳鉄は、鋳鋼より炭素を多く含むため、以下のメリットとデメリットがあります。

鋳鉄のメリット
・炭素を加えることで融点が下がるため、低い温度での溶解・鋳造作業が可能となり、複雑形状品を一体で製造することができ、耐火材等のランニングコストも抑えることができる。
・鋳鋼も含めて大部分の金属は凝固の際に収縮するが、鋳鉄では黒鉛の晶出により膨張するため、引け巣など内部欠陥の発生を抑制することができる。
・黒鉛や炭化物の分布を制御することにより、多様な材質を実現できる。

鋳鉄のデメリット
・鋳鋼に匹敵する強度や延性を発揮できるが、じん性に劣る。

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