SD/SDHC/SDXCカードにおけるスピードクラス/UHSスピードクラスと転送速度(パフォーマンス)の違い

SD/SDHCカードのスピードクラスと転送速度の違いは何ですか?

転送速度は画像の読み込み・書き込みの最大転送速度を示し、秒速メガバイトで表されます。しかし、動画形式がデータパイプの一部のみを使用する小さめな「固定
ストリーム」のため、動画は大きなデータパイプを必要としません。

最大速度を表すカードの書き込み速度とは異なり、スピードクラスは一定の割合で動画をカードへ保存する為に必要な最低速度を表します。スピードクラスの数字は
、秒速メガバイトで表される転送速度に該当します。クラス2のカードは秒速2メガバイトを維持する最低速度(MB/s)を示し*1、クラス10のカードは10MB/sを維持
する最低速度を示します*2

これらの違いはユーザーにどう関係しますか?

転送速度(例:15MB/s、30MB/s等)はカードの最大速度であり、通常書き込み・読み込みを行う際に期待する速度でもあります。これらの速度は、特に高画
質/RAW形式で大容量ファイルとして撮られた写真を保存する際に関係するものです。転送速度の速いカードは、より速くファイルを保存する事が可能であり、より速く次の
写真を撮る用意ができます。高画質デジタル一眼レフカメラで連写モードを使用している際に速度の違いを明確に分かることが可能です。

高画質カメラで撮影された画像は速いデータ処理能力(大きなデータパイプ)を活用し、より速いカードは性能が向上されています。また、より速いカードはカード
とパソコン間のファイルの転送をより向上させる事が可能です。

スピードクラスは最悪のケースのテストに沿った最低速度です。スピードクラスは動画モードやビデオカメラの様な安定したストリームデータを保存する機器にとっ
て重要です。ビデオの解像度と形式により安定したストリームデータの量が決められます。これは、動画がカードに一定の速度で途切れる事無く録画されることを保証する最低速度となります。(データ消失や途切れ途切れの再生などの原因となる)

高画質写真と比べ、動画形式がデータパイプの一部のみを使用する小さめな「固定ストリーム」のため、動画は大きなデータパイプを必要としません。しかし、デー
タストリームの必要用件を満たす為にSDHCカードの最低保証速度が必要です。使用するカメラの詳細にSDHCの最低スピードクラスの記載があるはずです。

高画質ビデオカメラ(HDビデオカメラ)やデジタル一眼レフカメラ(DSLR)等の高性能なカメラでHDビデオ録画モードを使用している際に、適切でないクラスのカードを使用している場合、低画質でのみ録画が出来ない旨を示すエラーが表示される事に繋がることがあります。

現在のSDHCの仕様はクラス2、4、6、8、そして10を以下の様に定義しています:

クラス

最低速度

2

2MB/s

4

4MB/s

6

6MB/s

8

8MB/s

10

10MB/s

UHSスピードクラスは2009年にSDアソシエーションによりSDHCとSDXCカードの為に開発、発表されました。UHSメモリーカードを使用する場合、カードは自動的に標準バスを使い、「UHSスピードクラス」の代わりに「スピードクラス」を使います。UHSメモリーカードはよりパフォーマンスが向上しており、生中継の録画や大きいサイズのHD動画、そして超高画質のプロフェッショナルHD録画までサポートできます。

UHSクラス

最低速度

1

10MB/s

3 30MB/s

*1 1メガバイト(MB)=100万バイト
*2 サンディスク社内テストより;実能力は使用機器によって異なる可能性があります。 

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